Tuesday, March 13, 2012

一年













また今日も笑っている。笑いたい気持ちになれる出来事がある。考えてみたらありがたいことだ。
不思議だ。震災からもう一年も経ったなんて。ごく近い知人が最悪のタイミングで被災したので、まったく私にとっては人ごとではなかった。

一時はどうなることかと思った。首都圏直下型地震も連動するかもしれない。そうしたら関西に出稼ぎに行こう、そんなことまで考えていた。

幸いまだ東京から離れずに済んでいる。

一年前、あの揺れを体験してからしばらくの間は、不快な浮遊感が続いた。これまで築き上げてきた全てのものがおしまいになってしまう、そう思った。何かアンラッキーなドラマの中にでも放り込まれた気分だった。そう、人生が突然劇的になった。ちっとも望んでいなかった形で。

日本中をどす黒い空気が支配した。いつか読んだ、世紀末を描いた漫画みたいに。

何をしていても恐ろしかった。自分があまりにも無力で、幼い子どもにでも戻ってしまった気がした。その気持ちは今も忘れていない。日々に追われて時々忘れそうになるけれど、忘れたらいけないんだ。

防災袋を点検し、買ったはいいけれどあまりにもデザインにインパクトがあるせいでお蔵入りしていたファーブーツ(すごく暖かいし歩きやすい)を目につく場所に置く。

一番大切なことは、いつの日かあたりまえではなくなってしまうかもしれない今の小さい幸せを粗末にしないことだ。

たとえば美味しいするめキムチを食べながら、好みの小説を読む。そういう時間を大事にしていきたい。

5 comments:

  1. 震災一年後、「スマイル」をテーマにしたブログ。とてもいい。特に夕暮れ時の空をバックに羽ばたく鳥の画像は秀逸だ。自分自身、三日間の停電とガソリン不足にみまわれた位で、津波や原発の被害にあわれた方々とは比べ物にならない。病院勤務で、電力不足の中皆で協力したり、バスに乗り合いしての通勤。不謹慎だが妙に楽しかった。それは、先が見えていたからなのだろう。いつまで続くか分からなければ、楽しさは苦痛へ変わっていったであろう。「いつの日か当り前ではなくなってしまうかもしれない今の小さい幸せを粗末にしない」。心に響く。一人でも多くの方が、再び笑顔が戻ってくるのを願ってやまない。

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  2. 一年経つのは早いですね。
    当たり前に生活できてるのが幸せです(=^x^=)

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