Monday, October 31, 2011

女体盛りコスプレを作りながら

ハロウィンである。六本木にいる人々の浮かれようったらない。びっくりするくらい多くの人が、堂々と仮装して歩いている。この寒いのに、上着さえきないで。
色々なキャラクターがいた。いろいろな職業がいた。ピカチュウ、悟空、ジャック・スパロウ、ブルーマン、マリオ、ルイージ、メイド、ナース、ポリス、ときりがない。


もともとハロウィンを祝っていたお国柄の外国人は確かにすごい。だが、途中参入の日本人だって負けてはいない。どういうものか分からないまま、生活に取り入れてしまっている。
日本人はそもそもコスプレが好きなのだ。
あれほど自己主張しない服装もなかなかない。コスチュームを着ていれば、それはもう自分ではない。なりきってしまえば尚更だ。
あるのはその職業の、そのキャラクターの、固定されたイメージだけで、その人本人はどこかに隠れてしまう。
自分を全面に出すのが苦手な人にとって、コスプレはうってつけの遊びだ。


だが、控えめな日本人らしく、みんなが仮装するこの時期に便乗してコスプレを楽しむ人の中にも、へそ曲がりは存在する。
誰かと同じコスチュームは着たくない、という馬鹿が。そういう奴は、金と労力をかけ、衣装を手作りしたりする。


つまり、私のような奴だ。


今年は女体盛りのコスプレをする予定で、そんなものなかなか売っていないから、自分で作っているのだが、これがかなり骨の折れる作業なのだ。
ベージュのインナーウエアに偽物のハランを縫い付け、その上から食品サンプルの寿司を張り付ける。
午後六時からぶっ通しで作業をしているが、まだ終わらない。風邪気味の体にむち打っての作業は、はっきり言ってしんどい。


この衣装はそもそも勤務している六本木@ばーじんのコスプレイベントで着る予定なのだが、10月31日のハロウィン本番の夜なんて、混むわけがないのだ。
これは毎年同じで、ハロウィンやクリスマスなどのイベントの日には、いつだって閑古鳥が鳴く。
世間の人はイベント事を大切にするらしく、女の子のいる店で酒を飲むような日にはしたくないらしいのだ。
コスプレは好きだが、イベント自体には興味を持てない私にはよくわからない心理状態だが。


そういうわけで、半日かけて衣装を作っても、そう多くの人がこれを見るわけではないということだ。着たままパーティーにでも行けば別だが、間抜けな犬と同じで、縄張り外で変わったことはできない小心者には無理な話だ。しかしそんなことは問題ではない。
個人的には、見られることにはそれほど意味が無いと思っている。人様の感想を聞きたいわけでもない。ただこの奇妙な衣装を作って、着ることだけに意味があるのだ。
それならば、ハロウィンに関係なく勝手に作って着ればいいような気もするが、そうもいかない。なにしろこの衣装には、インナー代、食品サンプル代、接着剤代、糸代、箸代含めて二万円以上の金がかかっているのだから。仕事で、という言い訳でもない限り、そんな大枚をはたく度胸なんてないのだ。


さて、そろそろ糊が乾いてきた頃だろうか?
作業を再開しなくては。

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