Monday, July 11, 2011

ニースが怖い

コートダジュールに行くことになったのだが、よく調べもせずに宿泊先を決めてしまい、大変後悔している。


そのほうが安かったから、パッケージツアーにした。最低なホテルだと覚悟してもいた。それほど治安の良い場所に宿泊しなくても問題ないだろう、と思っていた。だって、別に一人旅でもないのだし。


そんな風に安心しきっていたのもつかの間、急きょ友人が一緒に行けなくなってしまい、突然一人で旅立つ運命となった。


それはそれでいいのだ。思う存分勝手気ままに遊び回るのだ。悪い話ではないじゃないか。


上機嫌で現地の情報を集めていた私の目に、ショッキングな事実が飛び込んで来た。



「今回の旅行前に「ニースは治安が悪いよ」と警告してくれていたのだが、私は大丈夫よと忠告をあまり深刻に受け止めていなかった。しかし、ニースに実際行って治安の悪さを痛感した。
ガイドブックによると、ニースの治安は、フランス一治安が悪いと言われるマルセイユよりも悪いそうだ。つまりフランスで最悪ということになる。今回は大事に至らなくて本当によかった。」


安宿をお探しの場合は、ニース駅の周辺で沢山見つかるでしょう。ただしこの辺りの治安は悪いので、よほど旅慣れしているバックパッカーでない限りお勧めはしません」


コート・ダジュール地方では
マルセイユ、ニースのいずれも
「普段から治安の悪い地域」
と一般フランス人も滅多に通りたがらない地区で夜間に車が燃やされました。」


「とうとうフランスでの青少年による犯罪増加率が、パリを抜いて1位になってしまいました。。。」


治安がいいという情報はいつまでたっても見つからないのに。


私が宿泊するのは、ただでさえ治安の悪いと言われているニースの中でも、特に最悪だという駅周辺だ。


google地図で画像を見てみた。なんだか見覚えのある雰囲気だ。


壁の落書き、古びた建物、うなだれる人々を見たのはどこだっただろう?


そうだった。L.A.のダウンタウンがちょうどこんな感じだった。


あの街へはいつも誰かと行っていた。今回みたいに一人ではない。


やめておこうか?そう考えなかったわけじゃない。


だけど、そうはいかない。


ニースには行かなくとも、アンティーブには行きたい。ジュアン・レ・パンには行きたい。エズには行きたい。カンヌには行きたい。モナコには行きたい。


ニースでだって、国立近代現代美術館だけには行きたい。


なんてったって、コートダジュールだ。どれほど憧れていたことか!


深いブルーの地中海をこの目で見て、華やかなりし20年代に思いを馳せることができたらどれほど幸せだろう!


治安くらいで怖じ気づいてたまるか!


金目のものは持ち歩かなけりゃいいのだ。小汚い格好でいればいいのだ。


だがそのせいで、20年代の人のような、優雅で浮わついた気持ちでなんていられなくなってしまう。服装が貧相だと、気分までぐっと落ち込む。


せっかくセーラ・マーフィーのコスプレをしようと思っていたのに。セーラーマーキュリーではありません。彼女のことを知るには、『優雅な生活が最高の復習である』を読むのが手っ取り早い。この本と『夜はやさし』と『泥棒成金』が、私のコートダジュール旅行のガイドブック代わりなのだ。


そうだ、かつてヴィラ・アメリカのあった場所には今なにがあるのかも見てこなくては!


気合いを入れて行ってこよう!!!









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