Sunday, October 31, 2010

YOUNG ARTISTS JAPAN Vol.3




数日前のことになるが、タグボート主催のアートイベント「YOUNG ARTISTS JAPAN Vol.3」のレセプションに行ってきた。

イベント自体は昨日、今日と開催されていたので、実際行かれた方もいらっしゃるのではないだろうか。

新進気鋭の才能が一挙に集まっているということで、会場は何ともエネルギッシュだった。


個人的には渡部剛さんの作品が印象的だった。



ご本人と少しお話することができて光栄だった。



今回展示されていたものは、もう、噛めば噛むほど味の出る、俗に言うスルメのような作品だった。私はスルメよりも貝ひものほうが好きなので、やっぱりここは貝ひものような作品だったと言い直しておこう。

古い雑誌をコラージュをして制作したということだ。

正直に言うと、ぱっと見は「ああ、すごいな、カラフルだなあ」くらいにしか思わなかったのだが、よく見ると化け物だった。

切り抜きの一つ一つがいちいち面白い。十分くらい観ていたが、一向に飽きなかった。きっと一時間くらいは軽く観ていられると思う。いや、こうなってくると「観る」というよりも「読む」に近いのかもしれない。「読めるアート」に出会ったのは初めてだ。

もしも刑務所の壁紙がこんなだったら、私は抵抗無く犯罪を犯してしまうかもしれない。

よくもまあ、これだけ私好みの切り抜きばっかり集まったものだ。変なイラスト、変なキャッチコピー、変な記事、そしてボディビルダーの写真!

『さぶ』や『薔薇族』に載っていそうな切り抜きもあった。タンポンの取り扱い説明書もあった。

恐ろしいほど太った三人の外国人女性の写真もあった。これは強烈だった。水着姿だったから余計すごかった。

なんと言っても夢に登場することになったのだから。

夢の中で、その太った人は女性だか男性だかわからなかった。ただ、写真と同じような体型だった。だが、写真ほどは人間らしくなかった。もっとキャラクターのようだった。

それらは飛び跳ねて、ぶつかり合い、ぼよよんぼよよんと音を立てていた。まるで、肉色をした巨大な風船のようだった。

それ以外にも、この作品を観てからというもの、奇妙な夢ばかり見るのだ。その時は何の影響なのかわからないのだが、目が覚めて落ち着いてみると「あれだったのか!」と納得する、そんなことが金曜の夜から続いている。


噛めば噛むほど味が出るだけでなく、それほどまでに後を引く作品でもあるのだ。


河野裕麻さん(上から三番目の画像)の作品もユニークだった。


キッチュなイラストの数々はごく普通のメモ帳に描いていると言う。子どもの頃から画風は変わらないのだとか。

彼女の作品を観て、私は強烈な懐かしさを覚えた。これは何も私だけが感じるものではないはずだ。小学生の頃、友達の漫画を初めて見た時に感じる違和感。自分の漫画と似ている部分もあるのだが、明らかに違う作風。勿論、雑誌なんかで見るプロの絵柄とも違った、くすぐったくなるような親しみやすさ。河野さんの作品にはそれがある。

貴重な才能だと思う。


紹介したお二方以外にも、わくわくするような作品が多数展示されていた。

好みではないものもあった。理解する気力の起きないものもあった。だが、欲しいと思えるものも少なくはなかった。

実際手頃なものを買ってしまったくらいだ。

今後は少しずつ、こういったアート作品も集めていこうかと思う。安いものでいい。有名な作家でなくてもいい。眺めていて幸せな気分になれればそれでいい。

とりあえずはロンドンで何か見つくろってこようかと思っている。











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