Thursday, February 11, 2010

友人を待ちながら・・・


人を待たせている間、地獄にいるみたいな時間が流れていく。焦って、いらいらして、心配で、恐ろしくもあって、自分で自分が大嫌いになる。

それでも時々やってしまう。しかも、同じ相手に限ってやってしまったりする。

こんなに待ったり並んだりするのが大嫌いな私なのにどうしてだろう。

が、ふと考えてみたら、並んだり、順番を待ったりするのは大嫌いだけれど、人を待つのはそれほど嫌いじゃないと気がついた。

たとえば今なんかも、友達を待ちながらこれを書いているのだが、これっぽっちも頭にきていないし、当然焦ってもいないし、いらいらするどころかすごく穏やかな気持ちですらある。

人を待っている時間というのは、行列みたいに自分の意思でやめるわけにもいかないので、寒くても熱くても開き直ってしまえるんじゃないだろうか。毎日働いていると、少しでも効率よく物事を進めるために、とにかく計画的に時間を使おうと思ってしまう。友達と会う時だってそのつもりで行動するのだが、相手が遅れてくるとなるとぽっと(それが10分であろうと20分であろうと)時間が空く。

焦る意味のない、空洞のような時間のかたまりが現れる。これはけっこうありがたいものだと思う。思う存分のん気に過ごせるのだから。

読みかけの本を読むのでもいいし、コンビニに入って普段読まない雑誌類に目を通すのでもいい。こうやってブログを更新するのにもちょうどいいし、アマゾンで気になっていたものを買うのにももってこいだ。

待ち合わせというものはたいてい駅前なので、見るところはいくらでもある。いつもだったら絶対に入らないような店に入って、これまで興味のなかったものを思う存分眺めるのも楽しい。スターバックスなどに入って普段は頼まないものに挑戦できるのもこんな時間ならではだ。

そこには新しい発見がある。いつもなら見逃していたものがすごくいいものだったと気づけたり、無駄とも思えるものや場所で、無駄とも思える豆知識を得ると、それが後々思いのほか役立ったりもする。

時間に余裕があると、しかもそれがほどよいものだと、すごく得した気持ちになる。100円を拾った時の気持ちに似ている。

それに、人を待っているというのは気分がいい。

ヤクザの交渉術だとかそんな本に書いてあったと思うのだが、相手より早く待ち合わせ場所に着くと、その相手より優位に立ったつもりになれる。

自分という人間は、なんて時間に正確で、眉ひとつひそめず人を待つ心の余裕があり、きちんとした、よくできた人間なんだろう、と思うことができる。

こんな時ばかりは自分が好きになる。

それに相手はたいてい「ごめんごめん」と謝りながらやってくる。

私は人に謝られることがわりと好きなので、そこでまた得した気分になるのだ。


しかしこれが逆の立場だったら本当に嫌だ。繰り返すようだが、人を待たせていると自分が大嫌いになる。

いくら他人に謝られても、これ以上自分を嫌いになったら気が変になりかねないので、これからはなるべく時間に正確に生きていこうと思う。

あ、もうじき友達がやってくるようだ。

5 comments:

  1. 共感します
    ふとした日常を杏里さんは
    楽しく面白く文章にしますね

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  2. 自分の気が変になったのは自分を嫌いになりすぎたからなのか・・・
    たしかにそうかも

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  3. CMじゃないけど、余裕が大事ということですね。

    こっちのブログになってから杏里さんの写真が多くて嬉しいです。これからも美しい杏里さんの写真をたくさん載せてもらえるとありがたいです。

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  4. 杏里さん、続けておっは~!
    杏里さんが、待ち合わせで友達を待たせるタイプでなく、
    ちゃんと時間より早めに行って、
    待ってるほうのタイプだとわかったのが嬉しいです。
    自分も、待ち合わせ時間には必ず余裕を持って行くタイプなので・・・
    早く行って待ってる方が、気分いいですもんね。

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