Thursday, January 21, 2010

抱きしめたい

利口な人の買い物とはどう考えても言えないけれど、どうしてもどうしても『抱きしめたい』のDVDBOXが欲しくて、先日ついに購入してしまった。

¥31,500だったけな。
とんでもない値段である。

ふざけているだろう、と思ってしまってもいたしかたない値段である。
アマゾンの口コミを見ながら、「いいんだもんね。仲間が少なくとも11人はいるんだもんね」と自分を慰めている私だ。

いいんだもんね。面白かったからいいんだもんね。

『抱きしめたい』といえば、言うまでもない元祖トレンディドラマ。
1988年!バブル!なんていい時代!
調子に乗っているんじゃないか?国民よ、ええっ?
そんな感じの人々もいいし、だだっ広いマンションもいいし、濃すぎる出演者も、今の世の中ならそのへんに売っていそうな洋服も、音楽もみんないい。

ストーリーそのものはどうってことないといっていいのだけれど。

きっとあの時代にノスタルジーを感じる人と、あの時代に興味がある人でないと面白さがわからないドラマなのだろうなぁと思う。

当時の――かなり脚色した――世界観にどっぷり浸かりながら、ほとんど味わえなかった80年代、バブル景気に思いを馳せる昨日今日である。

しかし、このドラマ、ものすごく謎が多い。
しょっぱなから元木雅弘さん演じる純ちゃんのナレーションが、主人公麻子の暮らすマンションの家賃は25万円だと告げる。

「ちょっと無理しても職業柄これくらいの見栄は張りたい」らしいが、スタイリスト9年の女性って平均してどれほど給料をもらっているのだろうか?

麻子の撮影現場は無名(に見える)外国人モデルや子どもらばっかりだし、そこまでの高給取りだとは思えないのだが……。

だいたい純ちゃんの職業だってわからない。スタイリストアシスタントらしいが、メイクも直しているのはどうして?いつもいつも鼻のテカりを押さえる役目なんだよな、彼は。

麻子と夏子がどうやって圭介と知り合ったのかだって最後まで謎のままだ。

まだまだ謎は多い。

修治は見たところものすんごく視力が悪そうだが、時々眼鏡を外している。コンタクトなのか?まあまあ見えているのか?

ミッキーさんを粗末(?)に扱うシーンが数多く見受けられるのも不思議だ。

投げつけられたり、可愛くないと言われたり、これからセックスしようとする男女のそばに置かれ、彼らが事に及んだと視聴者に教えるために、ミッキーさんのガールフレンドがミッキーさんに覆いかぶさるシーンなんて、放送禁止じゃないのか?
スポンサーだっけ?

そういやあ、聞いた話によると、どこにあるかまではわからないが、とあるSMクラブにミッキーさんだらけの部屋があるそうな。

ベッドカバーからクッションからぬいぐるみからカーテンなで、みーんなミッキーさんで、つまりは無数のミッキーさんに見つめられながら、さまざまな珍しい行為を行う……ってことだよな。

私はこの話を聞いて感動した。究極ではないか。

その部屋を提案した人は100年に1人の天才だ。

恐ろしくなってきた。ミッキーさんの話題はもうやめよう。まだまだ元気に平和に暮らしたいもの。

『抱きしめたい』では夏子がミッキーさんを大好きってことになっているのだが……。
そういえば当時は麻子と夏子どっち派だ、なんて意見を出し合ったらしいが、私の予想だと麻子人気が高かったのではないかと思われる。
夏子は嫌われてさえいたのではないかと思われる。

しかしまあ、それは女性に限ったことで、男性票は圧倒的に夏子だったような気もするが、トレンディドラマファンの大半は女性だと思うので、そういうことなら麻子のほうが人気があったのだろう、な、きっと。

私もどちらかといえば麻子派である。
夏子はそもそも根性が悪い。が、それだけが理由ではない。
麻子は毎回違うヘアアレンジをしていて非常に参考になるのだ。
どれも今風に転ばすことができて、これが重要なのだが、前髪のない私にもできるアレンジがてんこ盛りというのは、本当に貴重なんで。
3パターンくらい我が物にしたもんね。

来ている洋服も麻子のほうが洒落ているんだよ。
が、第一話で夏子がしている上下グレーで、少しルーズなコーディネートは本気でいいな、と思った。

が、男性の着ている服は、現代にアレンジしようがなく、あんな人が今いたら激しいオタクややくざ屋さんにしか見えない。

あの人たちって今も昔もあんまり変わらない、普遍的なファッションを貫いていてえらいな、と思う。

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