Thursday, January 21, 2010

やおい

私がまだ女子高生だった頃、古本屋で「同人女」なる人物をよく見かけた。
彼女はボーイズ・ラブ漫画のコーナーに、四六時中居座っているんじゃないかと思うほど、その本屋のそのコーナーに行くと必ず見かけることができた。

同人誌を書いていそうだから「同人女」などと、非常にひねりのないあだ名がついていた。
物凄く、というほどではないが、かなり太っていて、外見上の長所をあげるならば、とのかく巨乳だった。
というか、あの胸がなければ性別の判断は難しかっただろう。

年齢は何度見てもわからなかった。
漂うオーラはおばさんなのだが、肌や服装は中学生・・・・・・見ようによっては小学校高学年にさえ見えた。
私と友人の中で彼女はかなり気になる人物で、ストーキングまがいの行為までやった。

あれから数年。彼女と私の人生は何の接点もなく進んで行くかと思われた。が、直接関わったわけではないにしろ、私達の距離はここ最近、急に縮まりつつある。

それというのも、同人誌のやおい本に私が手を出してしまったからなのだ。

まさか、やおい漫画を読んで「ああ、いいわぁ~」などと思っているわけではない。
どちらかというと、読むことよりも探すことが楽しくって仕方無い。秋葉原のまんだらけで私は、一番しょうもなさそうな(同人女が俗に言う『萌え』という気持ちにならないような)同人誌を探すことに全神経を集中させた。

その時の戦利品の一部が画像の写真である(投稿した当時は見れたのさ)。
世の中には変わった物を書く人間が想像以上にいるものだ。

ミスター味っ子にムーミン、ハリー・ポッターにスター・ウォーズ。サザエさんにアンパンマンまである。
やおい漫画版サザエさんは、カツオと中島のプラトニックで、淡い淡い恋のお話。アンパンマンは「それいけ」ではなく「そううけ」ときたもんだ。

文字通りアンパンマンは、バイキンマンにもショクパンマンにもカレーパンマンにも、誰にでもせめられ「総受け」してしまうのだ。亀甲縛りをされて喜んだり、な。

しかも、たいそうな擬人化をされ、着ているもの以外、元のアンパンマンの影も形もない。
一番激しかったのはスター・ウォーズだ。ファンが見たら怒るだろうな。これに関しては結構人気のある題材らしく、コーナーまでも設けてあった。

同人女のように正しくやおい漫画を読むのも悪くはないが、こうやって曲がった読み方をするのも大変面白い。むしろそのほうがずっと面白い・・・・・・かもしれない。

男性にとって足を踏み入れづらい場所ではあるが、ありきたりのギャグ漫画に満足できなくなった人は勇気を出して覘いてみてほしい。

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